申し込みの工夫
これまで学生ローンのイメージアップ戦略について解説してきたが、こちらでは申し込みに関する情報をお届けしたい。
申し込みについては何点か注意点があり、やり方一つで審査に大きな影響を与えるので、ぜひ覚えておいてもらいたい。
まず1点目だが、借りる金額は極力小さくし、無駄な利息を払わないようにするということだ。
「ついでだから」と、どうしても余計に借りがちだが、一度借りて足りなかったら、追加融資の申し込みをすれば良いのだ。
初回は確かにいろいろと手間が掛かるが、学生ローンは一度申し込んでしまえば2回目以降の申し込みは電話1本で借りられるので、全く手間は掛からない。
時間にして30秒といったところだ。
しかも、初回の申し込み金額を少なく抑える事は、他にもメリットがある。
申し込み金額が大きいとどうしても警戒されがちだが、少なければほぼ無警戒で審査が通りやすくなるのだ。
学生ローンでは常にマルチ商法などの悪質業者の資金源に利用されやすく、業界をあげて注意喚起を呼びかけ、警戒しているのだ。
申し込み金額が大きいと、それだけいらぬ疑惑を持たれてしまう。
逆に申し込み金額が小さければ、マルチ商法などの疑念は持たれにくく、審査に良い影響を与えやすい。
学生ローンが最も理想とする顧客層は、5万円とか10万円で学費や旅行目的など、健全な利用者層を求めているのである。
一人あたりの顧客残高はなるべく低く抑え、お客の数を増やす事がリスクヘッジとなり、安定した経営ができるのだ。
逆に顧客平均単価が高く、顧客数が少ない場合は貸し倒れリスクが高まり、安定的な営業が困難となる可能性が高まる。
話が反れてしまったが、初回の申し込み金額はできるだけ最小限に留めてほしい。
そして、不足の場合は追加融資を利用する事をお奨めする。
2点目
インターネットを利用し、一度に何社も申し込むケースがあるが、これは絶対にしてはならない。
こういう人たちは、何社も申し込んでおけば、そのうち1社か2社は審査が通るだろうという考えだが、実はそうではない。
一度に何社も申し込んでしまうと、逆に審査が通りにくくなるのだ。
学生ローンは(消費者金融全般に言える事だが)申し込みを受けると与信判断の材料の1つとして、他社の借り入れ状況を調べる。
この際、専用の回線を使用して情報を取得するのだが、例えば1日で6社に申し込みをした場合、この情報はつつぬけでわかってしまうのだ。
学生ローンは当然警戒するので、審査に大きな影響を与えるのは必至だ。
おそらく通らないだろう。
少なくとも、当日の借り入れは絶望的である。
何日か期間をおいて、改めて再審査となるのが通常だ。
このケースでは必要な金額にもよるが、1社ずつ申し込むのが定石となる。
運が良ければ1社で済むだろうし、足りなければさらに1社に申し込めば良いのである。
これを知らずに、余計な事をしてしまったばかりに、どうしても必要な資金を調達できず、泣く泣く諦めて帰宅の岐路に立つ学生は非常に多い。
インターネット時代の副作用とでもいうべきか、くれぐれも注意をして頂きたい。